『全力でいいサッカーを見せること』
「予定していた会議で決まった話ではありません。小倉純二日本サッカー協会会長から大東チェアマンに電話をいただき、その場でJリーグ側も『協力します』と即答しました」(中西)
その日のうちに、大東チェアマンも加わりメンバーの選考に入った。Jリーグ選抜のメンバー選考の基準は次のようなものだった。
「試合の主旨を鑑みて、われわれにとってできることは『全力でいいサッカーを見せること』でした。いいサッカーを見せるためにはいい選手が揃わなくてはならない。かつ皆さんが納得できるメンバーの招集を各クラブにお願いしなければならない。そこで昨年のJリーグアウォーズの優秀選手のメンバー選考を参考にしました。そして、なるべくたくさんのクラブに協力をしていただくことが主旨に合うだろうと考えました」(中西)
同日、14クラブ20人へと「Jリーグ選抜招集」の電話をかけた。三浦知良(横浜FC)の招集は、誰が言い出したということもなく自然に決まった。一番最初、その日のうちに参加表明をしたのが三浦だった。
3月17日、「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン!」の開催が発表された。
一番最後にクラブを通して参加の連絡をしてきたのが、実際に被災地・岩手に赴いていた小笠原満男(鹿島)だった。
Jリーグ選抜「Jリーグ TEAM AS ONE」。メンバー発表1日前、3月21日のことだった。
【3月21日・Jリーグ再開、白紙】