ターンオーバーが上手くいかない理由
そして、ELが始まれば中2日は当たり前、過酷な日程にあって負傷者も重なり、メンバーを組むのにも四苦八苦する。ストラマッチョーニ監督になってからインテルは毎試合のように戦術とメンバーを入れ替えているが、それには「故障者が多かったので、毎試合のように手を考えなければならなかった(ストラマッチョーニ監督)」というチーム事情も影響している。
結果、ターンオーバーを行使しようにも、思った通りにメンバーを温存することが出来ない。1日、カッサーノがストラマッチョーニ監督と練習後に口論を起こし、3日のカターニア戦のメンバーから外されるという”事件”が起きた。
口論の理由についてストラマッチョーニ監督は「ロッカールームの中の出来ことは自分たちの間で止めておくべきことだ」として話さなかったが、現地の報道によればカターニア戦でロッキを先発させて他のFWを温存させると監督が決めたことに対し、カッサーノがへそを曲げたことが発端だったとも言われている。
蓄積した疲労が吹き出し、やりくりが難しくなるシーズン終盤。現在噴出している問題はまだまだ序の口なのかもしれない。カターニア戦で2-0からの逆転劇を見せるなど底力のあるチームではあるが、 インテルにとっては正念場と言えるだろう。
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