今のJリーグの戦術的傾向
――代表で言えば2月のラトビア戦はJの選手があまり選ばれず、一部で批判もありました。
「あの時期に関して言えば、Jの選手はコンディションがフィットしていない。そういう中で選んでおかしな試合になってしまうと、メディアに『大丈夫か』と叩かれたりもする。だから難しいんですよ。逆に7月にヨーロッパのチームを呼んで試合をすると、日本の方がいいプレーをする。そういうコンディションのバラつきを抑えるためにも、協会はシーズンを移行したいんですよ。代表の強化という面ではシーズン移行の方がいい。ただ、Jのクラブは冬だと人が入らない、練習も出来ない。そこでどう妥協点を見つけるか」
――三浦さんはどう思いますか? シーズン移行については。
「J側に明確にメリットを提示できるならやってもいいと思いますよ」
――今のJリーグを戦術的に見ると、どういう傾向が言えるでしょう?
「Jリーグでは多くのチームが攻撃サッカーというトレンドをコンセプトに掲げているが実際昨年上位は浦和、広島以外では上位では比較的攻守バランスをとり現実的な戦術用いているチームも多かった。8位あたりにようやく攻撃の比重が大きい川崎がくる。ただ、川崎も最初は良かったですが、すぐに相手チームも対策して慣れましたよね。日本人は相手 の良さを潰すということに関しては長けていると思います。今の世界のトレンド、そして日本人が好むということで多くの人が攻撃サッカーを目指しているのに、そうはなっていない、と」
――さて、最後の質問です。選手はどんどん海外へ移籍していますが、監督ではほとんどいません。三浦さんは海外クラブで指揮をとってみたいですか?
「もちろん、希望はある。Jだけのマーケットだけだと狭いからね。アジアからでもいいからどんどん監督も海外へ出て行く時代になっていくべきですね」
最後に、三浦氏の順位予想と、編集部の植田、森のJ1順位予想を以下に示します。開幕まであと数時間、今年のJリーグはどんな熱い戦いを見せてくれるのでしょうか。
三浦俊也順位予想
1位:浦和 2位:柏 3位:広島 4位:鹿島 5位:名古屋 6位:仙台 7位:FC東京 8位:清水 9位:横浜FM 10位:川崎 11位:大宮 12位:鳥栖 13位:磐田 14位:C大阪 15位:甲府 16位:新潟 17位:湘南 18位:大分
植田路生順位予想
1位:柏 2位:鹿島 3位:FC東京 4位:浦和 5位:広島 6位:仙台 7位:川崎 8位:鳥栖 9位:名古屋 10位:C大阪 11位:磐田 12位:清水 13位:横浜FM 14位:甲府 15位:大分 16位:大宮 17位:新潟 18位:湘南
森哲也順位予想
1位:広島 2位:川崎 3位:C大阪 4位:FC東京 5位:浦和 6位:鹿島 7位:柏 8位:仙台 9位:横浜FM 10位:名古屋 11位:鳥栖 12位:甲府 13位:清水 14位:磐田 15位:新潟 16位:大宮 17位:大分18位:湘南
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