清水のバレーはどの位置でプレーする?
――では7位は?
「FC東京かな。安定感のなさは今年も継続するかもしれないが、タレントはかなりいいし、ポテンシャルは高い。米本、高橋、徳永、森重、権田などディフェンスにいい選手が多い。東京は攻撃サッカーとは言いながらも、俺の印象では原さんが監督のときから安定した守備から勢い良くカウンターというのが良かったと思う」
――ポポヴィッチ監督2年目ということで真価が問われる1年になりそうです。
「結局どこに強さを見出すかでしょうね。東京がバルセロナを目指して果たして出来るのか、というのはありますし。まぁメディアがバルサじゃないのにバルサスタイルと言ってしまうのも問題ありだと思いますけどね」
――たしかにシャビもイニエスタもいないわけですから。
「そう。で、8位はバレーへの期待を込めて清水。ゴトビ監督は若手へ徐々に切り替えようとしていますからそこの難しさはやはりあるとは思います」
――バレーを使うとしたら1トップが適正なんでしょうか?
「1トップ、ウイング、どちらでもいいと思います。彼はどちらかと言うと、インディビデュアルなプレーヤーです。コンビネーションで崩すというよりはいるだけで怖いタイプ。強いて言えば、カウンターの方がはまる。スペースがないと技術的にトップクラスというわけではなく、背の高さの割にはヘディングにそこまで強くないですね。あとは中東から帰ってきてどうか、というところですね。清水に続くのは横浜」
――9位はマリノスですか。
「はい。横浜も基本は守備が安定しているチームです。岡田さんの時代から後ろの強さはある。そこからどうやって前線に繋げるかが重要。で、マルキーニョスとドゥトラがいて……そうか、昔に戻っているのか(笑)。マリノスは資金的には?」
――厳しいと思いますよ。先日嘉悦社長にインタビューしたときも、支出を抑えていく、ということを仰ってました。
「なるほどそれは厳しいなぁ。さっきも言ったようにディフェンスは栗原勇蔵、中澤佑二、小林祐三、小椋といい選手がいる。問題は得点力だね」