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Jリーグ 12年前

【2013・Jリーグを占う】三浦俊也氏に聞く、今季のJリーグ順位予想(前編)

text by 編集部 photo by Kazuhito Yamada, Kenzaburo Matsuoka

成熟度を増して補強に成功した浦和が一位予想


興梠をはじめ、即戦力の補強に成功した浦和【写真:松岡健三郎】

――浦和は即戦力の選手を獲った印象です。

「そう。あとはペトロヴィッチ監督が2年目で成熟度は増しますよね。たまたま強化部長と話す機会があったのですが、外国人に頼っていたのでは、彼らが獲られた時にまた一からチーム作りをしなくてはいけなくなる。でも、日本人選手を中心に作ればその先5年を見据えることができる、と。納得ですね。チームの成熟度と的確かつ十分な選手補強、そこを考えると、浦和は1位予想ですね」

――浦和は昨季も補強に成功しました。

「昨季獲得した阿部勇樹と槙野智章のおかげで守備はかなり安定しました。今年は、森脇良太と興梠慎三はいい補強ですね。誰かに頼っているチームではないので、そこはいいですよね。ケガなど読めない面はありますが、優勝は狙えるでしょう」

――ペトロヴィッチ監督はJリーグでもかなり特殊な戦術ですよね。

「攻撃に関してはかなりモダンなものですが、守備はそうではないですね」

――新しいものではない?

「というよりリスクを負わないですよね。前からのプレッシングはあまりない。広島のときそれで失敗してJ2に落ちているので、リスクの少ないやり方をしているんだと思います。だから案外攻撃はとも見えますよね。引くときはガッと引いてカウンターに備えて、攻撃ではカウンターできなければポゼッションで崩すこともできる。選手のクオリティと戦術の良さを兼ね備えています」

――浦和に続くとすれば?

「補強が成功したなら柏。去年は慣れないACLがあった関係で序盤で躓きました。ACL組はどうしても5月までは苦しい。だからこその補強ですよ」

――クレオ、鈴木大輔、谷口博之、チャン・ヒョンス、狩野健太などを獲りました。

「でも、2つ取りにいくのは簡単ではないと思います」

――JリーグとACLの二冠は難しい、と。

「そう。そこはシビアにやらないと」

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