補強面と総合力それぞれの診断結果
前線で非凡なゴールセンスを魅せつけていた武富の退団は痛い。トップはファビオと北嶋を軸とした相方探しとなりそうだが、斎藤が有力か。新外国人のパブロはまだ18歳と若く、Jでのプレー経験もないため未知数だ。
新加入メンバーがどれだけ貢献してくれるかも鍵になるが、上位を狙うためにはそれ以上に大迫や斎藤、ファビオら既存メンバーのベースアップが不可欠になってくる。
中盤とDFラインの構成でも、昨季主力だった廣井や市村の退団による影響は少なくない。ここに新外国人のドウグラスやジェフェルソンが加わる形だが、こちらもJは未経験であり序盤はコンビネーションのすり合わせに時間が必要だろう。
高木前監督の作り上げたチームは守備ベースだったが、指揮官が代わりカラーがどう変わるか。しかし、効果的な補強ができたとは言い難く、戦力ダウンは否めない。新戦力も未知数のため手探りからのスタートといった印象だ。吉田新監督の育成手腕を手ががりに若手や中堅のベースアップを望みたいところだろう。
ロアッソは北嶋や藤本、南といった魅力的なベテラン選手を抱えているだけに若手が吸収すべきものは多い。吉田新監督の加入といい、これから伸びる選手にはチャンスの1年だ。じっくり体力を蓄えて、昇格戦線に絡みたい。(※それぞれA~Eランクで診断)
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