補強面と総合力それぞれの診断結果
19人が新加入や新卒組とあって、まったくの新チームといっていい。三浦前監督の東京ヴェルディ監督就任に伴い、端戸や常盤といった得点源も同時に流出。前線に加入した大島もキム・ドンフィも現時点でどれだけ力を発揮できるか未知数だ。
ボランチの八角やセンターバックの前田、GKの武田らは実績十分だが、センターラインを含むほぼすべてのポジションが総入れ替えという状況ゆえに、連携面の構築には多少の時間がかかりそう。いかに早く柱谷監督の戦術を浸透させられるかが飛躍するための大きなポイントだろう。
柱谷監督は近年3バックに魅力を感じているようだが、チームが軌道に乗るまでは京都や栃木時代に得意としていた4-4-2のオーソドックスなスタイルで戦うと予想される。志向するサッカーも、三浦体制時に拘ったパスサッカーではなく、ダイレクトサッカーであると新指揮官は名言。チームカラーは一変するだろう。
より結果に拘った戦い方を好む監督だが、となると前線のタレント不足感は否めない。今季はある程度中長期的なビジョンを描きながら、若手を育成するための柱谷体制の一年目と割り切り、思い切った若手の起用にも期待したい。指揮官の育成手腕に注目したいところだ。(※それぞれA~Eランクで診断)
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