日本サッカーのために何が必要なのか?
――チームが強くなるために必要なこととは何でしょう?
「コンスタントに力を発揮するということ、それが必要になってくる。昨季、振り返ると、高いレベルでの試合もたくさんありましたが、そうではない試合もあった。高いレベルの試合を常に見せ続けなければならない。それが出来れば私たちが掲げている目標に近づけると思います」
――日本サッカー全体がもっと盛り上げるために、Jクラブはどんなサッカーをすべきだと思いますか? 昨季はやや守備的なチームが多かったような印象です。
「今言われた質問の中に答えが入っていると思いますね。守備的なチームは確かに多かったですが、もっと日本人の良さを活かして欲しい。日本人選手はクリエイティブだし、アジリティも持っている。だから自分たちの力を信じて、もっと攻撃的なサッカーが出来るようチャレンジして欲しい。
もちろん、結果を出すことは大事ですし、私の仕事も結果に左右されます。だけど、それと同時に日本サッカー界に貢献するということが、私たちの仕事です。日本サッカーの未来を考えたときに、どういうサッカーがいいかと考えれば自ずと答えは見えてきます。繰り返しになりますが、日本人の良さを活かしてより攻撃的なサッカーを目指すことが、日本サッカーのためになると私は考えています」
2月23日発売の『フットボールサミット第11回』の議題は「FC東京はビッグクラブになれるか?」です。FC東京がもっと強く、愛されるクラブになるためには何が必要なのか。はたして、ビッグクラブになることはできるのか? 監督、選手、スタッフなどの肉声を聞きながら、Jリーグ参入15年目を迎えたクラブの現在地と未来を徹底的に掘り下げていきます。