補強面と総合力それぞれの診断結果
昨オフに服部が退団して以降、埋まらなかったボランチは広島から加入した横竹が務める。実戦経験に乏しい若手だがポテンシャルはある選手。昨季リーグ最多失点の78を記録した守備陣には、田中、武田、ラファエル、イム・ドンヒョンといった即戦力を獲得し、テコ入れを図った。小村新監督の下、まずは失点数の軽減を目指したい。
また、昨季の得点数は33得点とリーグワースト3位だった攻撃面にも質のある選手が加入した。水戸から加入した岡本は昨季18試合で8得点をマーク。
永里は甲府でスタメンでの出場機会にこそ恵まれなかったが27試合で4得点。さらにJFLのYSCCで20得点を挙げて得点王に輝いた辻が加わるなど、楽しみな顔ぶれが揃った。さらに遅れて加入したレジナルドの質次第では厚みは増す。
各ポジションでレベルアップを図れており、メンバーの顔ぶれはJ参入後もっとも充実した陣容と言える。そして、野人・岡野も精神的支柱として健在だ。
2年連続で下位に沈んだガイナーレ鳥取が、今季は11位以上という目標に対してまずまずの戦力を揃えた。JFL時代から長らくチームを牽引してきた選手たちがチームを去り、新たな顔ぶれと、小村新監督を迎え入れて、新生ガイナーレとして船出するシーズンになる。
1月の段階で登録選手数が23人と紅白戦もままならない状況だったが、2月に入りテスト中だった外国籍選手3名が契約合意。ようやくチームに本格合流してスタートを切った。やや出遅れた感は否めないが、小村新監督のスタイルが浸透すれば過去2季のように下位に沈んだままということはないだろう。降格争いとは無縁のシーズンを送りたい。(※それぞれA~Eランクで診断)
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