地元紙が長友に厳しい採点をするのはなぜか?
長友一人に限って見れば、パフォーマンス自体はそれほど悪くはなかった。「守備は不得意」というイメージをイタリアの地元記者に持たれているため、試合翌日の採点は非常に悪かったが、失点には絡んでいない。
後半は確かに対面のクアドラードに攻め込まれてはいたものの、バランスの悪かった右に全体が引っ張られた後に、手薄になった逆サイドへ展開されてそうなっていただけの話だ。
それにしても、心配なのはチームのムードである。
中盤の底が務まるクズマノビッチ、そして18歳とは思えないほど落ち着いたボールコントロールとゲームメイクを保証するコバチッチの補強がズバリ当たって、キエーボ戦やCFRクルージュ戦は確かに良い内容だった。
しかし、そのムードもかき消されてしまった印象だ。ストラマッチョーニ監督は「木曜日の試合のあとで、チームがこんなに疲れているとは思わなかった。私が戦力の見極めを間違った」と肩を落としていた。
次節はミラノダービー、そしてミランとはCL争いに向けての直接対決となる。試合まであと5日、開き直ることが出来るかどうか。
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