長友にも「寿司でも作ってろ」と厳しいヤジが飛ぶ
【写真:山田一仁】
そして後半は、完全な劣勢になる。インテルは左右をワイドに揺さぶられ、前半はクアドラードを抑えていた長友も対処に苦しむようになる。それでも10分、ダイアゴナルに絞る絶妙な守備から、エリア内へと侵入したクアドラードへのパスをクリアした。
ただ、そのボールをグアリンがピサーロと接触した後にロスト。この際ピサーロは手を使ったと見られ、インテルの選手は一斉に審判の方を向くが、セルフジャッジをして足を止めている間にボールはゴール前のヨベティッチへ。3点目をやすやすと奪われた。
ジリ貧になったインテルだが、ミリートの故障をきっかけに前線に人材がいない。長友はペレイラの投入により一列前のMFに上げられ、17分にカッサーノのパスから裏へ出てシュートを放つが、左足のキックは大きくゴールの上にそれる。
熱狂的で皮肉屋も多いアルテミオ・フランキ、記者席近くの観客からは「寿司でも作ってろ」などというヤジが飛んでいた。その3分後にインテルは、やはり右サイドでのミスからまたも失点。
終盤にカッサーノがミドルで1点を返したものの、ハンダノビッチの好セーブに救われていなければこれ以上の大量失点もあり得た展開だった。
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