補強面と総合力それぞれの診断結果

　遠藤や今野ら代表組はもとより、レアンドロや家長、岩下ら昨季の途中加入組ながらベースアップに貢献した実力者たちがこぞって残留。目立った補強はせずとも圧倒的な戦力でJ2では抜きん出る存在だ。今野が代表で抜ける際のセンターバックのバックアップが丹羽のみという点はやや心許ないが、J2では懸念材料というほどでもない。

　J2では圧倒的な戦力。昨季の主力組では中澤以外は残留したため序盤から連携面にも不安はない。昨季J1で最多得点数を記録した攻撃陣がJ2でも破壊的な攻撃力を見せつけることは間違いない。仕上げのフィニッシャーとしてJ1でも屈指と言えるレアンドロというスーパーなストライカーがいることも大きな武器だ。

　レアンドロの力づくのゴールでJ2勢の“ガンバ包囲網”も軽くいなす可能性もある。2011年のFC東京が序盤苦しんだのはフィニッシャーが不在だったため。この違いは大きい。新指揮官に清水で実績のある長谷川健太氏を迎えた今季は、J1復帰後の戦いを見据えながらじっくりとベースづくりを進められれば理想的だろう。

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