Jリーグはどこに向かうのか
件の東スポの連載、第2回は「外国人枠見直し」の話だった。外国人枠を少なくし、若手選手の出場機会を増やすなどの意見が出ているという。
これもまた、外国人オーナー容認と矛盾する話だ。「外国人はあまり獲得できません。日本の若手選手育成のためにお金を使ってください」という状況で、果たして外国資本が来るだろうか。
もちろんすべて決定事項ではない。Jリーグ事務局が目指す改革に向けて、今はさまざまな意見が出ている状況だろう。重要なのは、この先Jリーグをどういう方向に持っていくかを定めることだ。考えられるのは主に3つ。
- 現状を継続:今の路線を続け、じわじわと国内にサッカーを浸透させ、リーグを発展させていく
- 外国資本の容認:海外からの資金でスター選手を呼び、華やかなリーグにすると共に日本人選手のレベルアップを図る
- 育成リーグへの切り替え:メキシコのように若手選手を強制的にメンバーに入れる制度を作るか、ベルギーのように“移籍するためのリーグ”と割り切り、選手の育成をしつつ移籍金をコンスタントに受け取り、リーグを発展させる
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どれが正解ということはない。今後のJリーグを見据えて正しい選択をするだけのことだ。そしてこれには定期的に話題となる“秋春制”も絡んでくることになるだろう。
Jリーグに求められるのは広く意見を集める姿勢だ。クラブにしろ、サポーターにしろ、反発の声はあるだろうが、それらを封じ込めることなく耳を傾けなくてはならない。Jリーグは誰のものなのか、じっくりと議論して答えを出して欲しい。
【了】