補強面と総合力それぞれの診断結果
チーム得点王の大前元紀が抜け、そこにバレーを獲得した形となった。しかし、高原、小野、アレックス、小林大悟など、攻撃面で特徴を持ったベテラン選手が抜けた穴は埋め切れていない。キーパーの構成も含めて、チームとして若返りを図ろうとする意図は十分に伝わってくるが、昨シーズン以上の戦力には到達していない印象だ。
若いチームであるだけに、勢いに乗った戦いを見せることは十分考えられるが、チームのパフォーマンスが落ちたとき、またスタメンの選手に怪我人が出たときにチーム力を維持できるのかが鍵になる。ヨンアピンと平岡で組むセンターバックと、村松と杉山で組むダブルボランチのセンターラインは非常に安定しているだけに、欠場者が出たときの対応が難しい。
また、トップ下は河井や八反田、そして新加入の六平が争うことになるだろうが、攻撃の中核となるポジションだけにもう少し戦力的な厚みが欲しい。バレーがいち早くチームにフィットしていけば大きな戦力となるのは間違いないが、全体的に俯瞰すると今シーズンの戦いは簡単ではないだろう。(※それぞれA~Eランクで診断)
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