補強面と総合力それぞれの診断結果
何と言ってもクレオの加入は大きい。成長著しい工藤と組む2トップは、間違いなく対戦相手の脅威となるだろう。レアンドロ、ワグネルと3人のスペシャルなタレントが前線に並ぶ光景は、大きな期待を抱かせる陣容となった。また、鈴木、谷口、狩野、太田というJ1で経験を持つ選手を獲得することができた一方、主力級の放出は那須一人であり、全体的に見てもチーム力は高まっている。
全体的に、昨シーズンよりもチームが一回り大きくなった印象を与える。前線は起用できる枚数、パターンが増えているから、工藤とクレオの2トップだけでなく、クレオの1トップに田中順也のトップ下起用なども考えられるし、そこに澤や谷口、狩野を起用するオプションも考えられる。現実的ではないかもしれないが、2010シーズンに見られたような形で、田中が中盤のサイドでワグネルの代役として起用される機会があるかもしれない。前線のオプションは明らかに昨シーズンを上回るものとなったと言えるだろう。
ボランチには、経験豊富な大谷、栗澤、茨田が揃い、そこに谷口が加わった。ACLとリーグ戦を並行して戦う中で、この選手層は大きい。この中で手薄に感じられるのはサイドバックの選手層だが、釜山(韓国)に所属する金昌洙獲得の噂が出ている。仮に金を獲得できれば、ほぼ盤石な戦力を揃えたと言えるだろう。それがなくとも、リーグとACLの2冠を目指すクラブの意志が十分に伝わってくる、今季の陣容だ。(※それぞれA~Eランクで診断)
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