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編集日記 12年前

クラブに求められるファンと向き合う姿勢【編集長植田の○○では読めない話】

text by 植田路生

「がんばります」では足りない

 いい時もあれば、悪い時もあります。悪い時こそ、どのように情報を発信するか、からクラブの姿勢が問われるのではないかと思います。必死に応援しているクラブが降格してしまえば、「何故だ」と思うでしょうし、その原因を知りたいと思うのは当然のことです。

 ましてやクラブの代表の方はよく「応援してください」「一緒に戦っていきましょう」とファンに語っています。であれば、次に話すべきことは「がんばって昇格するので今年も応援お願いします」では足りないと思います。

 原因は●●でした、●●を改善します、といったことがないとファンに応援を求めているだけのような気がします。「お願い」への対価がないと、本当の意味での対等な関係は築けないでしょう。

 そこを直接聞き出せなかったのは残念ですが、ヴィッセルはデイリースポーツの松落氏、ガンバは下薗氏と共にクラブを取材されてきた記者が、長年の蓄積で得た情報を元に書いています。

 ネガティブな側面を報道することは、簡単にはいきません。ただ、今後も諦めずに“報道”という立場を忘れずに、誌面を作っていきたいと思います。クラブから取材して欲しい、と思ってもらえるような媒体になれるよう精進あるのみです。

【了】

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