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2013補強診断 12年前

2013シーズンのJリーグを占う。各クラブの戦力補強診断 ~サンフレッチェ広島編~

text by 編集部 photo by Kazuhito Yamada

補強面と総合力それぞれの診断結果

 前述した通り、広島はクラブの財政基盤が弱く、資金的にも厳しい状況が続いてるのは確かだ。今シーズンの補強についてだけ言えば、高い評価を与えることはできない。昨シーズンと同程度か、森脇が抜けたぶん若干の戦力ダウンで今シーズンに臨むことになる。昨シーズン途中に加入した塩谷と復帰した岡本がどれだけ働けるかが、チーム全体の底上げに大きな影響を与える。

 補強の面では厳しい評価となったが、総合力では当然昨シーズンの優勝チームであり、高い評価となる。継続性には何ら問題がなく、ピッチに立つ11人が同じ絵を描きながら戦えるのは、サンフレッチェ広島の一番の強みだ。何年も同じスタイルで戦い、対戦相手からも相当研究を受けている中でも、プレーの精度を高めていって相手を上回り、優勝という結果を手に入れることができた。精神的にも、大きな自信を持って選手たちは戦えるだろう。

 広島にとって今シーズン問題となるのは、リーグ戦とACLを並行して戦うスケジュールにある。柏レイソルと対戦するXEROXスーパーカップが2月23日に予定されており、他のACL組よりもさらに早い開幕を迎える。選手層が厚いとは言えないチームだけに、思い切った選手のローテーションも組みづらい。リーグ戦とACLとのバランスをどう取っていくのか、森保監督の手腕に期待が掛かる。(※それぞれA~Eランクで診断)

【了】

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