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Jリーグ 12年前

ジェフ 静かなる改革~新シーズンに向けた社長の思考と決断~

J1昇格プレーオフ決勝で大分トリニータに敗れ、あと一歩で昇格を逃したジェフユナイテッド千葉。来季のJ2での戦いは、4年目を迎えることになる。名門復活に向けた社長のビジョンとは? 島田亮代表取締役に話を伺った。

text by 西部謙司 photo by Kenzaburo Matsuoka

町田の取締役会にて唐井氏を強奪?

 面白い記事があった。

 ジェフユナイテッド千葉の島田亮社長が、アポなしで町田ゼルビアの取締役会に突然現れ、唐井氏を強奪! アポなし強奪、というのだから穏やかではない。

 スポーツ新聞は、ときにこうした書き方で煽る。よく見れば強奪は“強奪”となっている。「大げさに書いてますよ」というサインだから、慣れている人は5割以上差し引いて読むところだが、漫画のような記事内容をそのまま受け取った人もいたかもしれない。

「ありえませんよ」

“強奪の豪腕社長”は苦笑していた。

 町田ゼルビアの強化担当だった唐井直氏は営業統括部長に代わり、強化の現場から離れることが決まった。そこで、千葉の強化担当として迎え入れたいと唐井氏に申し入れ、クラブ側にも話をしに行った。まあ、言ってみればそれだけ。面白く書こうとしたら、面白くなりすぎたのだろう。

 それよりも、千葉ではGM経験のある唐井氏を迎えるにあたって、新しいテクニカル・ダイレクター(TD)に就任した斉藤和夫氏との役割分担が気になった。

――2人の役割分担はどうなりますか?

島田 強化部門の最高責任者は斉藤です。強化担当部長の唐井は斉藤の下で編成を手伝う立場になります。

――唐井さんを迎えた理由は?

島田 斉藤は神戸(清雄)前TDと契約の仕事もしていますが、主たる業務としてやってきたわけではない。そこに長けている人に手伝ってもらいたいということで町田の唐井さんい白羽の矢を立てたということです。

――この記事が出るころには、監督は決まっているのでしょうか。

島田 決まっていたいですけど、現時点ではまだです。

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