4試合連続出場の香川。トップ下ではなく左サイドで先発
1月13日に行われたプレミアリーグ第22節、1位のマンチェスター・ユナイテッドと8位のリバプールの対戦は、18分にロビン・ファン・ペルシの今季のリーグ17点目のゴールで先制したユナイテッドが、54分にもネマニャ・ヴィディッチが決めて2点を先取。
3分後、チェルシーから加入したばかりのダニエル・スタリッジにゴールを許して1点差に詰め寄られたが、ホームのユナイテッドが2-1で勝利し、4連勝を飾った。
左ひざの負傷から復活し、12月29日のウェストブロムウィッチ戦から復帰している香川真司は、1月6日のFAカップ・ウェストハム戦に続いてスターティングラアインナップに名を連ね、これで復帰後4試合連続出場となった。
この日、アレックス・ファーガソン監督が選んだシステムは、4-2-3-1だった。ただし、トップ下に指名されたのは香川ではなく、ダニー・ウェルベックである。日本代表と同じように香川は左サイドハーフに回ったが、マイケル・キャリックやトム・クレバリーらセントラルMFの好サポートを受け、序盤から攻守に渡って奮闘する。
香川らしいプレーから生まれたユナイテッドの先制点
エブラのクロスをファン・ペルシが左足で決めた18分の先制点のシーンでも、攻撃の組み立てで大きな役割を果たしたのは香川だった。
相手のクリアボールを香川がトラップしてマイボールにすると、キャリック→香川→エブラ→香川→クレバリー→ウェルベック→香川→クレバリー→エブラと細かいパス交換。最後はグラウンダーのクロスをファン・ペルシが左足のインサイドで合わせて、ネットを揺らした。
相手のブロックの間にポジションを取ってパスを引き出し、体をぶつけられる前にパスをさばくプレーは、まさに香川の真骨頂。そのスタイルがチームメイトに理解され、イメージが共有されていることを感じさせた。