ラツィオ破談は日本のメディアのせい!?
本田圭佑の移籍期限が迫っている。移籍期間が閉まるのは半月後だが、CSKAモスクワは1月17日からスペイン合宿を行う。本田はそれまでに移籍先が決まらないようだと、合宿に参加するというのだ。
つまりあと2日ということだ。もちろん、合宿中でも緊急オファーがあれば電撃移籍もなくはないが、どうしても移籍したい場合はウィンターブレイク中のキャンプには参加しないのが一般的だ。
本田の契約は今年末まで。無理して望まないクラブへ行くよりは、移籍金が下がる半年後、もしくはフリーとなる1年後を見据えているのかもしれない。
本田はCSKAモスクワにとって、なくてはならない選手だ。自我の強い選手たちが多いこのクラブにおいて、攻撃の組み立ては本田なしでは成り立たない。これを逆手にとってクラブ側と移籍しやすいように独自に交渉を進めていることも考えられる。ヴァグネル・ラヴのように苦しめられるケースが起こる可能性は低いだろう。
では一体、どのようなクラブへの移籍が考えられるだろうか。これまでも本田にはさまざまな移籍の噂が立った。その中で最も現実的だったのが、半年前のラツィオからのオファーだ。結局は約16億円(当時のレート)とも言われた移籍金をラツィオが満額を払えず、またCSKAモスクワも一切値下げに応じなかったため、交渉は破談となった。
そもそもなぜ交渉が破談になったのか。現地イタリアでは、過剰な報道が交渉を難しくしてしまったとも考えられている。連日メディアの賑わす「HONDA」の文字に、CSKA側が本田の価値はまだまだ上がると考え、一切のディスカウントに応じなかったと分析する現地記者もいる(当然、これがなくても交渉は破談になっていた可能性は大いにある)。