気になるライバルの出来栄え、そして長友のケガの状態は?
左のペレイラ、右のジョナタンともに悪くなかったのだ。長友の故障もあってコンスタントに出場機会を得ているペレイラは、目に見えて3バックのアウトサイドに慣れてきた。攻撃時のスペースへの飛び出しも、またその後の帰陣も、タイミングが良くなっていた。
3バックの左のキブ、またはベナッシがカバーに入ったことで助けられていた印象もあったが、この3人を一つのユニットとして考えるなら出色の出来。ゴール前での絡みの豊富さは長友にまだ分があると見たものの、彼が復帰してバランスが崩れるようなら、ペレイラとポジションを争うことになるかもしれない。
一方、ペレイラが安定してきたということは、右で長友が使われる機会も増えてくるだろう。ただ攻守ともに自信のないプレイを見せていたジョナタンもこの日は悪くなく、グアリンとの連係で右を崩すことに成功した。
使われることで良くなってきたのはペレイラと同様。彼には移籍の噂があるが、長友復帰の際には今まで以上に質の高いパフォーマンスが求められそうだ。もっとも「ビッグクラブにポジション争いは当たり前」と語る長友は当然のようにそうするだろうが…。
なおサネッティは、長友不在の3戦は中盤でプレイしていた。ストラマッチョーニ監督も示唆しているが、そのまま彼の定位置となりそうだ。
ストラマッチョーニ監督は長友の復帰時期について「火曜日に検査を行うのでそこで最終的な決断をするが、次のローマ戦には起用できると思っている」と語った。
「 もうボールを蹴ったりしてるんで。合流はしていないですけど、もうかなりいい状態なんで」と本人も手応えを感じている。満を持して登場する長友のパフォーマンスに期待したい。
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