野沢の復帰が意味するものとは?
そして、カウンターも復活するだろう。確かに、昨季もカウンターを武器としていたが、それはドゥトラ個人の速さを武器にしたものだった。
しかし、鹿島本来の形は、多くの選手が一気に相手陣になだれ込むもの。中継点として、絶妙なポジショニングから最適なパスを選択できる野沢が戻ったことで、より迫力のある攻撃も戻ってくるはずだ。
すぐに結果を出すことは難しいかもしれない。放出した実力のある選手たちの方が結果を残すことも考えられる。
だが、新井場は今年34歳を迎え、エースFWとして期待した興梠はこの2年のリーグ戦であげた得点は15に留まり、増田は9年目のシーズンもポジションを獲得できなかった。彼らがベンチにいてくれれば心強いことこの上ないが、力のある選手達だけに新たな道を模索することも当然だ。
覇権奪還のためクラブは新たな道を選択した。その方針は、これまでと同様まったくブレがないものであることは確かだ。
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