内田篤人【写真：松岡健三郎】
「川島永嗣が語るGKから見たアツト―情熱的な男が見せる包容力」（小川由紀子）
川島「初めて代表で一緒になったときは、アイツのほうがずっと試合に出ていた。僕は別に相手を年下だから、という感じでは見ないから、友達としても対等に見られる。サッカー以外でも一緒に遊びに行ったりして、友達であり、かわいい後輩、弟、みたいなイメージですね」
「シャルケで『uchida』はどう見られているか？―選手とスタッフ、ファン、メディアの声」（カイ・サワベ）
ウナーシュタル（シャルケGK）「ウシの攻め上がりのスタートが早いので、自分がボールをキャッチしてから反撃に移るのが早くなる」「（内田は）ロケットのようだ」
「日本代表の戦友が語る内田篤人の正体―インテルジェンスという名の武器」（元川悦子）
槙野智章「ウッチーは『弱い自分を見せたくない』っていうのがあるし、それを言葉にも発したくないところがある。でも顔つきを見たら『このままじゃいけない』と本人の中で感じていたのが分かったし、（昨季ベンチ外になった状況について）何とか打開しようと思っていたはずです。
DFとして体が細いことも、監督からはネガティブに捉えられていたかもしれないけど、自分なりに鍛えようと努力もしていた。だから短期間でポジションを奪回しましたよね。そういうウッチーの姿は、背がそれほど伸びなかったり、体が大きくなかったりして、悩んでいる日本の子供たちにも希望を与えることじゃないかな。彼はもともと『運を持っている男』だけど、それに見合った力があるんだと思いますよ」
「アウトゥオーリ、オリヴェイラ―ブラジル人監督に重用された理由」（沢田啓明）
アウトゥオーリ「とても素直で、とても賢い。他人の話によく耳を傾けるが、一方で、自分の考えをしっかり持っている。一言でいえば、人間としてバランスがとれていた。だからこそ、先輩たちから可愛がられ、サポーターにも人気があったんだ。彼のファンが多いのは、（ハンサムだという）外見的な理由からだけじゃないよ（笑）。
一見、物静かで大人しそうに見えるが、芯が強い。大変な負けず嫌いでもある。そして、フットボールに対して底知れぬ情熱を抱いており、向上心が旺盛だ。練習態度を見ていても、フットボールがうまくなりたい、という思いがひしひしと感じられた。日本人ならではの長所をしっかり備えており、その一方で、世界のどこへ行っても高く評価されるあろうインターナショナルな資質も秘めていると感じた」
