過去所属選手:奥寺康彦【1977-81/ケルン、81/ヘルタ・ベルリン、81-86/ブレーメン】、尾崎加寿夫【83-88/ビーレフェルト、88-89/ザンクトパウリ、89-90/トゥル・デュッセルドルフ】、高原直泰【2002-06/ハンブルガーSV、06-08/フランクフルト】、稲本潤一【07-09/フランクフルト】、小野伸二【08-10/ボーフム】、大久保嘉人【09/ボルフスブルク】、香川真司【10-12/ドルトムント】、矢野貴章【10-12/フライブルク】、槙野智章【11-12/ケルン】、大津祐樹【11-12/ボルシアMG】
現在所属選手:長谷部誠【2008-現在/ボルフスブルク】、内田篤人【10-現在/シャルケ】、細貝萌【11-12/アウグスブルク(レバークーゼンからの期限付き)、12-現在/レバークーゼン】、岡崎慎司【11-現在/シュツットガルト】、宇佐美貴史【11-12/バイエルン・ミュンヘン(ガンバ大阪からの期限付き)、12-現在/ホッフェンハイム(ガンバ大阪からの期限付き)】、酒井高徳【12-現在/シュツットガルト(アルビレックス新潟からの期限付き)】、清武弘嗣【12-現在/ニュルンベルク】、酒井宏樹【12-現在/ハノーファー】、乾貴士【12-現在/フランクフルト】
リーグ名:ブンデスリーガ(ドイツ)
労働条件:特になし。
外国人枠:制限なし。ドイツ人選手の人数さえいれば、それ以外の選手の国籍は問われない。
言葉:ドイツ語を覚えることがベスト。ただし英語ができればかなり解決する。
人種差別:第2次世界大戦の影響から、あまり見られない。
日本人が活躍するために必要な、通訳の存在
ブンデスリーガで日本人が活躍するために必要なのは、ずばり、通訳の存在だと筆者は考える。香川真司がドルトムントに入団した際、試合のときはもちろんのこと、練習場からロッカールームに至るまで通訳をつけることになった。これはブンデスリーガの日本人選手にとっては初めてのケースだが、香川以降に入団した選手(長谷部誠や内田篤人は除く)で活躍している選手には、必ずといっていいほど通訳がいる。
大男がせめぎ合うドイツで活躍するためには、フィジカル以外の部分で勝負をしないといけない。多くの日本人選手をドイツに送り込んできた代理人のトーマス・クロートもこう話している。
「通訳を認めるか認めないかは監督の判断による。でも、つけられるのであればつけたほうがいい」
通訳をつけるというと、どうしても環境に適応するのが遅れてしまうのではないかと見る向きもある。しかしながら、そうした日々のストレスを解決することで選手がサッカーに全力で打ち込めるようになるのだ。
例えば、高原直泰、香川についで3人目となる3試合連続ゴールを決めた乾貴士。彼の場合も、フランクフルトにやってきた当初は通訳がいなかったのだが、シーズン開幕にあわせてクラブが通訳を用意。開幕してからの乾の活躍は説明するまでもないだろう。享受できるメリットは少しでも使う。それは決して恥ずかしいことではないのだ。