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インカレ決勝に見る大学女子サッカーの未来とは?

1月6日、国立競技場で大学女子サッカー選手権大会の決勝が行われた。ここでは女子の決勝戦の試合レビューと当日行われたイベントから大学サッカーの未来を検証する。

text by 後藤勝 photo by Masaru Goto

序盤攻勢に出る日体大、追う早稲田

 決勝戦は関東地区第1代表の早稲田大学と関東地区第2代表の日本体育大学による頂上決戦となった。早稲田大学は2日前の4日11時キックオフの準決勝で関東地区第4代表の武蔵丘短期大学を4-0で撃破。一方、4日14時キックオフの中国地区第1代表吉備国際大学との戦いを辛くもPK戦の末に制して上がってきた日本体育大学はコンディション面での不利が予想された。

 早稲田大学は11分にFW瀬口七海のシュートをセーブされたところをMFでキャプテンの谷本晴奈がコーナーキックで攻め立て、序盤でチャンスをつくるも、先にペースをつかんだのは日本体育大学。


日体大が先制点を挙げる【写真:後藤勝】

 14分、左サイドバックの藤澤真凛が、バキバキと守備網を叩き割るかのような力強いドリブルで左サイド奥からゴール方向にえぐっていくとすばやいパス。これをニアに飛び込んでいたFW植村祥子がダイレクトで右足に合わせ、電光石火の一撃で日本体育大学が先制した。失点したほうはショックが大きいだろう、見事なスーパーゴールだった。

 そのわずか4分後、今度はMF嶋田千秋が送った後方からのロングパスにまたも植村が俊足を活かして走り込み、左足でシュート。追加点を奪った。なおも20分、後方からのパスを受けた植村がシュートを試みるが、わずかに左に逸れてハットトリックはならず。24分には1点目のアシストと同様、藤澤がゴリゴリと強引なドリブルで突破し、自らシュートを放ってスタンドを大きくどよめかせるがこれも得点にはならなかった。

 このままでは終わることができない早稲田大学は反撃に出る。守備にも奔走していたFWの瀬口が33分、左からシュート。これはゴール右に外れたが、39分には谷本の右コーナーキックをDFの千葉梢恵が頭で落としたボールを、ファーサイドにいた瀬口が左足で決めてついに日本体育大学ゴールをこじ開け、1点差に迫った。

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