成績の悪いクラブ。責任は社長だけにある?
あけましておめでとうございます。
5日にもなると今更感ありありですが、何も言わないのもアレなので、一応年始のご挨拶です。
天皇杯決勝、高校サッカー、大学サッカーとサッカーファンにとっては休みのない新春だったのではないでしょうか。
さて、そんな慌ただしい新年の始まりですが、来週10日に『サッカー批評issue60』が発売になります。
特集テーマは「Jクラブ社長の教科書」。Jクラブの社長をはじめとするフロント陣にスポットを当てていきます。
昨季の最終節、J2降格が決まったガンバ大阪のサポーターはスタジアムに居残り、クラブの社長に説明を求めました。
また一昨季には、なんとか残留を果たしたものの、下位に低迷した浦和レッズの社長は最終節の挨拶で厳しいブーイングにさらされました。
サッカークラブである以上、成績を残さなくてはなりません。結果を残せなかった責任はクラブの代表である社長にある、その論理は間違っていないと思います。
ただ、社長だけを悪者にして解決することなのでしょうか?
たとえば、昨季上位進出が期待されながら降格してしまったガンバ大阪とヴィッセル神戸。この2チームが低迷した要因はどこにあるでしょうか?
クラブの社長が語る本音
本誌では、ガンバ大阪については「なぜセホーンとロペスを招聘したのか?」「生え抜きの松波正信氏の監督抜擢のタイミングは正しかったのか?」「得点こそリーグ1位だったが、本当にガンバらしい攻撃サッカーができていたのか?」などを番記者が検証します。
またヴィッセル神戸については「西野朗氏電撃招聘、途中解任の顛末」「三木谷浩史会長とフロント陣の関係」「ヴィッセル神戸の未来」などをデイリースポーツ記者が鋭く迫ります。
このほかにも、横浜F・マリノスの嘉悦朗社長とジェフ千葉の島田亮社長へのロングインタビューを行い、クラブのビジョンについて深くお話頂いています。それぞれのクラブの再建を託された2人の社長が、クラブをどう舵取りしていこうとしているのか、じっくりと聞いてきました。
さらに、湘南ベルマーレの眞壁潔社長と川崎フロンターレの武田信平社長にはちょっと違う角度からのインタビューを行いました。テーマは「社長の書棚」。社長にとって重要な経営的な判断を身に付けるために、どのような書籍を読んで知識・教養を得ているのでしょう。愛読書のラインナップを見れば、社長の人となりがわかるかもしれません。また、読後にどんな感想を持ったのか、そこから社長の思考法に辿り着けるかもしれません。
社長とは何か? 社長に求められる資質とは何か? そこに深く迫ったのが、次号のサッカー批評です。本誌らしい鋭い切り口の記事をお楽しみください!