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Jリーグ 12年前

積極的な補強を見せる浦和レッズ。興梠、関口、森脇、そして那須の取扱説明書

text by 編集部 photo by Kenzaburo Matsuoka

森脇良太の特長

続いて、宇都宮徹壱メールマガジンの編集者で広島サポーターでもある澤山大輔氏に、森脇良太のことを伺った。

――どんな選手ですか?

「選手としての特長は、日本のセンターバックとしてはかなり足もとが上手く、両足を使うことができます。基本的には右センターバックとして出場することがほとんどですが、左足もそこそこ使えます。もの凄く期待できるという訳ではありませんが、年に3回くらいもの凄いミドルシュートが枠に飛びます。攻撃的なセンターバックですね。

 たまに右のウイングバックをやることもありますが、基本的には右のセンターバックです。もともとサイドバックのプレーヤーなので、4バックのサイドバックもできるとは思います。足はそれほど速くありません。

 守備能力については、年々向上してきているとは思いますが、どうしても手を使って相手を止めようとする癖がありますね。70分以降、ガス欠になってきたときに対面にドリブラーが来ると、危ないときがあります。ミシャの薫陶を受けた選手に関しては、伸び伸びと上がっていけという指導を受けている反面、守備能力の伸ばす機会をあまり得られていません。

 浦和としては、坪井と比較してより攻撃力を高めたいという考えで森脇を獲得したのだと思いますし、守備面よりも、攻撃面での特徴を見てもらえればと思います。これはディフェンダーの紹介ではありませんね(笑)」

――2010年は槙野と森脇が同じポジションでプレーしていましたね

「2010年の広島は、槙野と森脇が3バックの左右に並んでいました。恐らく今季の浦和も同じ形になると思います。当時の広島は、3バックの両サイドを積極的に前線へ上げるサッカーを志向していたので、そうすると後半の途中から一気にスタミナが切れてきます。浦和ももう少し攻撃的に行くという考えでしょうから、70分以降はどんどんスタミナが切れるので、サポーターが声で彼らを走らせてあげて欲しいですね。

 森脇は、明るく見えますが実はネガティブです。槙野は底抜けに明るいタイプですが、森脇は天才肌ではなく、努力でのし上がってきた人間なので、凄く真面目なんです。サポーターを煽ったりするのも、彼なりに広島をどう盛り上げるか考えてやってきた人間で、打たれ強いほうではありません。ただ、今回は柏木と槙野と3人揃うので、どうなるかはわかりませんが(笑)」

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