関口訓充の特徴
続いて、ベガルタ仙台の番記者、小林健志氏に関口訓充について聞いてみた。
――選手としての特長は?
「関口のプレーの特徴は、スピードを活かしたドリブル突破ですね。あと、割と献身的に前から守備をしますから、そこも持ち味だと思います。押し込まれたときにはディフェンスラインまで戻ってしっかり守りますし、ディフェンスも厭わずやるタイプです。基本は中盤の右サイドが主戦場ですが、左サイドもやったことはありますし、できると思います。ただそこまで左足の精度は高くないですね。
攻撃的な選手ではあるんですが、あまり得点数が伸びる選手ではありません。昨シーズンは点にこだわりたいとシーズンに入り、前半戦は調子が良く得点も3点くらい挙げていましたが、その後ケガをしてしまい、そのケガの後に太田吉彰がチームにフィットしていて、なかなか出場機会を得られなくなってしまいました。そこでスタメンから外れて、その後は何度かケガを繰り返し、出番は減っている状況です」
――かなり熱いタイプの選手のようですが
「メンタル的には明るい選手で、良く声を出します。練習前から練習後までずっと喋っているようなタイプです。騒がしいタイプで、さらに槙野とも仲が良いみたいですから、浦和に行ったら相当うるさくなるだろうな、という想像は容易につきます。ましてや、そこに森脇も絡んでくる訳ですから、今季の浦和の練習場は大変でしょうね(笑)。
仙台としては、もちろん戦力として関口を失うのは痛いですが、現状は太田がスタメンの座を確保しているので、無茶苦茶困る、ということではないですね。ACLを見据えると選手層の部分で心配はもちろんありますが、ヘベルチを草津から獲得しますし、他にもまだ発表になっていない補強もありますので、若手の伸びも期待しながら関口の穴を埋める感じになるとは思います。そういう意味でも、関口は出番が欲しかったでしょうし、浦和は関口の力を評価しているでしょうから、お互いにとって良い移籍になったと言えるのではないでしょうか」