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Jリーグ 12年前

柏レイソルの選手たちが語る、天皇杯決勝戦

text by 後藤勝 photo by Kenzaburo Matsuoka

ジョルジ・ワグネル「ACLへ唯一残されたチャンスが天皇杯だった」

 ファイナルまで行くには全員の力が必要だった。全員が勝利に対する魂を強く持っていたこと、みんなが同じ目標に向かって肩を組み、手を取り合ってがんばってきました。

 決勝になるとゲームは少し違ってきますよ。みんなが目標にしていた場所に来たということで、ファン、サポーターも、メディアも注目の度合いが違ってくると思います。

 グラウンドの外では違いが出てくるんですけれども、でも、グラウンドの中でぼくたちがしなければならないことは、普段と変わりがありません。

 もちろん、意欲を高く、最後まで勝利を求めてプレーする、そこをやり遂げることができたから、目標を達成できたのだと思っています。

(去年のJリーグとは大会が違うが王者になりました)そうですね、自分たちは常に勝利を求めてやってきている。自分たちは常に上位にいないといけないと思っています。

いつも高いレベルでプレーすること、それが目標の達成につながってくる。もちろん、自分たちがすべてのタイトルを獲りきることは難しいことだとは思いますけれども、自分たちのモチベーションはどの大会に出ても優勝してタイトルを獲ることだと思っています。

 もちろん、去年(2012)のリーグはすごく難しかった。最後の最後までACLに絡めるチャンスが残っていたんですけれども、最終的にはリーグの中でACLの出場権を獲得できなかったことで、終わったので、唯一ぼくたちに残されているチャンスは天皇杯での優勝だった。それ(に勝つしかないという状況)がACLにつながるところだったと思います。

 ACLには各国の優秀なクラブが出揃い、いい結果を残せばクラブワールドカップにつながる、すごく意義のある大会だと思います。

ACLにはふだんの国内の大会とはちがうところがあります。やっぱり、ACLという大会は経験が多いチームのほうが有利だと思います。今回、自分たちは2回目のACLになるんですけれども、初めてACLに臨むときのチームの状況と違って今回はみんなが経験を有しているので、少し余裕を持てると思います。

そういう国際的な大会は、どうしても、少しでも経験を持っているチームが(試合を)決めるところで、最後に有利になってくると思うので、今回、そのアドバンテージをぼくたちも活かせればと思っています。

勝利を重ねることができたら、大会のなかでもチームとして成長できると思いますし、そうすることによって少しタイトルに近づくんじゃないかと思います。

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