ファーガソン監督の起用方法は?
さて、ここでは今後のユナイテッドの布陣を考えていきたい。前述の通り、今季のユナイテッドはファンペルシー、ルーニー、エルナンデスの3選手の決定力に支えられて前半戦を戦ってきた。チームの総得点54のうちこの3人で31得点を挙げており、実にチーム総得点の57%を占める。そして、残りの23得点を12人の選手で分け合っているのだから、いかに前述した3人の得点力が圧倒的なのかが理解できる(ちなみに、両ワイドのレギュラーであるヤングとバレンシアは未だ無得点)。
そして、過去のファーガソン監督の起用方法を考えると、今後もファンペルシーがフォワードのファーストチョイスであることに変化はないだろうし、ファンペルシーをどの試合で起用するか、というところから逆算して、他の選手の起用順序が決まってくると言えるだろう。
ユナイテッドはリーグカップ(キャピタルワンカップ)で既に敗退しており、今後はリーグ戦、チャンピオンズリーグ決勝トーナメント、FAカップを戦っていく。まず5日にFAカップでウエストハムと対戦し、リーグ戦は13日の第22節がホーム・リバプール戦、20日の第23節がアウェイのスパーズ戦と歯ごたえのある相手が続く。
ただ、ファーガソン監督の考えとしては、2月13日に行われるCL決勝トーナメント1回戦、レアル・マドリッド戦を一つの大きなターゲットにしているのは間違いなく、これからの1ヶ月間でさらにチームをブラッシュアップしていきたいと考えているだろう。
具体的には、ファンペルシーの高い決定力を活かしながら、よりポゼッションを高め試合をコントロールできる方向にチームをシフトしていきたいと考えている筈だ。それが、今季開幕前に香川真司を獲得した大きな要因となっている。
その香川は、右膝のケガで不本意にも長期離脱をしてしまい、ようやく12月30日のWBA戦で戦線に復帰したばかりだ。WBA戦ではスタメンで2トップの一角としてプレーし、1日のウィガン戦ではベンチスタートで後半24分にキャリックと交代でピッチに入ると、そのままセントラルミッドフィルダーとして最後までプレーした。