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香川真司 12年前

圧倒的な攻撃力で首位をひた走るユナイテッド ~香川が自身を活かす道は?~

1日に行われたリーグ第21節・ウィガン戦で、マンチェスター・ユナイテッドは4-0で快勝。ファンペルシーとエルナンデスがそれぞれ2得点を挙げ、圧倒的な攻撃力を見せた。負傷から復帰してきた香川は、アタッカーとしてポジションを得ることができるのか?

text by 編集部 photo by Kazuhito Yamada

ファンペルシーの圧倒的なパフォーマンス

 イングランド・プレミアリーグは、1月1日・2日に行われる第21節を終えると、厳しかった年末年始のスケジュールが一旦落ち着くことになる。もちろん、5日にはFAカップ、7日にはリーグカップ(キャピタルワンカップ)が控えているものの、リーグの次節は12日~14日に行われる第22節となり、その後はほぼ1週間に1試合を消化する日程に戻る。

 マンチェスター・ユナイテッドは12月23日から1月1日の間に行われた4連戦を3勝1分で乗り切った。23日のスウォンジー戦こそ引き分けたものの、26日のニューカッスル戦は三度先行される苦しい展開ながら、試合終了間際にエルナンデスのゴールで逆転勝利を果たした。また続くWBA戦とウィガン戦では、上手くメンバーを入れ替えながら、ビッグクラブらしい省エネのサッカーで2試合連続クリーンシートと、盤石の戦いぶりを見せている。

 21節終了時点で、2位のマンチェスター・シティに勝ち点差7をつけ、首位を走るユナイテッド。この成績を支えているのは、リーグトップの54得点を挙げている攻撃陣にその大きな要因があるのは間違いない。そしてその中心にいるのが、今シーズンアーセナルから加入してきた、ロビン・ファンペルシーだ。

 ファンペルシーはホーム開幕戦となるフラム戦で早速ゴールを挙げると、今季ここまでチーム唯一のリーグ戦全試合出場を続け、21試合に出場し16ゴールを挙げ、1試合当たりの得点数(90分換算)でも0.82と、看板に偽りなしの活躍を見せている。特に今季は、エースのルーニーが負傷で2度戦線離脱しており、そこでチームを支えたファンペルシーの功績は限り無く大きい。

 また、生粋のストライカーであるチチャリートことハビエル・エルナンデスも、例年通り限られた出場時間の中で、結果を出し続けている。ウィガン戦では久しぶりに先発出場を果たすと、こぼれ球を押し込む“らしい”ゴールを2つ積み重ね、今季通算8得点となった。出場試合数が13、その内先発出場は僅か5試合ながら、1試合当たりに換算すると1.11得点となる高い決定力を見せつけている。

 負傷で離脱しているルーニーも、27ゴールを挙げた昨年のパフォーマンスには及ばないが、新加入のファンペルシーを活かしながら複数のポジションをこなし、14試合で7得点。スコアラーとしての仕事を求められた昨年とは多少与えられる役割が変化している中でも、持ち前のユーティリティ性で安定した力を発揮している。

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