プレミアで得点を量産する“超万能型FW”ミチュ
最初に紹介したいのは、現在スウォンジーで得点を量産しているスペイン人FWミチュだ。今季初め、ラージョ・バジェカーノから200万ユーロ(約2億2000万円)で加入。現在は13得点と、ファン・ペルシーの14点に次いで、プレミアリーグの得点ランクで2位につけている。
ミチュは元々MFの選手。にもかかわらず、昨季は15得点をマークしている(ちなみに昨季のリーガエスパニューラにおけるMFの最多得点だった)。得点の取れる中盤であり、攻撃陣の柱となることを期待して、スウォンジーの新監督ラウドルップが獲得を熱望、移籍に至った。
現在は、チームのローテーションによってセンターフォワードとトップ下の両方で出ることが多い(ときにセントラルMFでも)。センターフォワードで出場するときは、偽センターフォワードのような役割を担う。流動的なサッカーを目指すスワンズに、ぴったりとはまっている。
彼の優れている点は、オフザボールの動きだ。前線への飛び出しやDFとの駆け引きが絶妙にうまい。一瞬でマークを外すことができるので、ゴール前でもフリーでボールを持つことができる。ゴール数が多いのはこのためだ。
また、空中戦も強い。185cmと決してプレミアでは長身とは言えない高さだが、浮き球を確実に収め、そこから展開することができる。まさに万能型。ミチュがいるといないのでは、スウォンジーはまったく別のチームになる。
これだけの選手だが、現在の市場価値は600万ユーロ(約6億7800万円)。もちろんクラブがこれより値を上げる可能性もあるが、今のところは破格の値段。超お買い得の選手と言っていい。
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