右SB→左SH→左SB、3つのポジションをこなした長友
インテルは15日、アウェイでラツィオと対戦し長友はフル出場。前半45分は右サイドバック、後半からは左のサイドハーフ、さらに終了間際には左のサイドバックと、一試合に3つのポジションをこなし奮闘した。
サイドアタックの強力なラツィオに対し、ストラマッチョーニ監督は3バックから4バックにシステムを変更、長友には右SBでの出場を命じた。
「サイドバックなので守備を重視しようと心がけた」という長友は、丁寧かつ執拗に対面のMFルリッチの動きを封じた。そして相手が右から攻めてくれば、中へ絞ってゴールを守る。前半37分、右クロスに反応したドイツ代表FWクローゼから見事にボールを奪う。46分にもゴール前に入った縦パスをゴール前でカットし、そこからカウンターへと繋げた。
守備だけではない。攻守が入れ替わった時には、思い切って高いポジションを取る。グアリンがボールを持った時には必ず前線へフォローに走り、カンビアッソが出したきつめのサイドチェンジにも、鋭いダッシュで追いついていた。
すると、後半頭からは4-4-2の左サイドハーフへ移動。ストラマッチョーニ監督は「ラツィオの右SBコンコの攻め上がりに苦しんでいたため、フォーメーションを変えようと思った」と戦術変更を決断。長友も指揮官の意思に応えた。対面の相手を牽制するだけでなく、このサイドを切り崩して見せた。時に静止した状態からフェイントで相手をかわし、カッサーノとのコンビプレーで裏のスペースを次々と突いた。