ブロンズボールを受賞した柴崎岳【写真:ダン・オロウィッツ】
クラブ・ワールドカップ決勝のレアル・マドリー対鹿島アントラーズ戦が18日に開催され、延長戦の末に4-2の勝利を収めたマドリーがクラブ世界一に輝いた。鹿島のMF柴崎岳は2ゴールを記録する活躍を見せたが、試合後には敗戦の落胆を強調している。
マドリーに先制を許した鹿島だが、前半終了間際には土居聖真からのクロスを受けた柴崎が同点のゴール。さらに52分にはエリア外からの鋭いミドルシュートで2-1の逆転ゴールも記録し、圧倒的優位が予想された欧州王者を慌てさせる展開となった。
試合後にはクリスティアーノ・ロナウドのゴールデンボール(大会MVP)、ルカ・モドリッチのシルバーボールに次ぐブロンズボールを受賞した柴崎だが、「2位は2位で、優勝できなかったのは残念。2ゴールしたとはいえ、チームを勝利に導くことができなかった」と悔しさをにじませた。
世界の強豪相手に堂々の戦いを演じたが、「最後の最後で相手のクオリティーの方が高かった。細かく見ればやっぱり差はある」と柴崎。「チームとして通用した部分もあったが、通用していないところも多くあった。結果だけにとらわれず、そこをひとつひとつクリアにしていく作業はまた続けていきたい」とさらなる向上への意欲を見せた。
マドリー撃破という快挙には一歩及ばなかったとはいえ、柴崎のプレーには世界中から称賛の声が集まっている。敗戦の悔しさをバネとして、今後さらなる飛躍を遂げることが期待されるところだ。
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