シャペコエンセのエンブレム【写真:Getty Images】
ブラジル1部のクラブらは、突如シャペコエンセを襲った航空機墜落事故という悲劇を受けて、同チームに対して哀悼の意を述べるだけではなくスポーツ面でも支援することを表明したようだ。29日にブラジルメディア『グローボエスポルテ』が報じている。
現地時間28日にシャペコエンセの選手たちを乗せた航空機が、コロンビアのメデジン近郊の山岳地帯で墜落した。この墜落事故で70名を超す死傷者が出ており、多数の選手たちが命を落としたと報じられている。
この悲劇的な事故を受けて、ブラジル1部のクラブらは一斉にシャペコエンセをスポーツ的な面でサポートする声明を発表。
その中で、クラブらは来季に選手をシャペコエンセへ無料で期限付き移籍させることを約束し、さらに今後3シーズン同チームが2部への降格を回避することができるようブラジルサッカー連盟(CBF)へ正式に要求することも伝えている。万一この要求が受け入れられた場合には、もしシャペコエンセが17位でシーズンを終えることになるとしても、16位のチームが降格することになるようだ。
クラブらは、「これが今我々にできる最低限の連帯行動だ」とし、また「本来の目的は現在失われたブラジルサッカーの一部とこのクラブの再構築にある」として声明を終えている。
この事故により、CBFは今週末に予定されていたリーグ戦最終節の延期を決定。そして前節のシャペコエンセ戦での勝利でリーグ優勝を決めたパルメイラスは、最終節にシャペコエンセのユニフォームを着用する許可を同クラブから得たと報じられている。
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