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本田や香川に最後通告。ハリル監督、海外組に「先発を取れるクラブへ」移籍促す

text by 編集部 photo by Getty Images

ヴァイッド・ハリルホジッチ
日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】

【日本 2-1 サウジアラビア 2018年ロシアW杯アジア最終予選】

 日本代表は15日、ロシアW杯アジア最終予選でサウジアラビア代表と対戦し2-1で勝利を収めた。

 試合後、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は「チームスピリットが良かった」と選手たちの組織力が発揮された勝利を称えた。

 しかし、「何人かはトップパフォーマンスではなかった」と低調な出来に終わった一部の選手たちに苦言を呈した。クラブで出場機会を失っている海外組のことを指しているのだろう。ハリルホジッチ監督は続ける。

「ある時期は80%(の選手)がクラブでプレーしていなかった。何人かは言い訳を探していると書いた。我々は選手を完璧に把握していた。これからも、もっと厳しい状況が続く。もっと頻繁にプレーしてほしい」

 ドルトムントの香川真司やミランの本田圭佑、インテルの長友佑都といった選手たちは所属クラブで監督の信頼を失っている。継続的な出場機会を得られていなければ、日本代表に呼ばれても90分間高いレベルで戦えるコンディションや試合勘の不足が問題になる。

 いまの状態が続けば彼らは日本代表に招集できる状態ではなくなってしまう。だが、この状況を危惧するハリルホジッチ監督は「8~9人いきなり外すのは難しい。若手がいきなり出ても難しい」とも話す。

 では何が必要なのか。試合に継続的に絡むことの重要性を説き続けてきた指揮官は「本田、香川、岡崎、(川島)永嗣…厳しい状況にあるのは知っている。先発を獲りなさい、獲れるクラブに行きなさいと言った」と、クラブで苦しむ選手たちに移籍を促し、最後通告を突きつけた。

 オマーン戦とサウジアラビア戦では大迫勇也や久保裕也、原口元気らが輝いた。本田や岡崎らの一つ下の世代にあたり、チーム内の競争は激化している。ハリルホジッチ監督からのメッセージを受け取ったうえで現状を打破できなければ、長年主力を務めてきたベテランたちは淘汰されてしまうだろう。

(取材:植田路生、文・構成:編集部)

【了】

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