ピッチの周囲をランニングする日本代表の選手たち【写真:編集部】
日本代表は14日、埼玉県内でW杯最終予選・サウジアラビア戦に向けた前日練習を行った。
小雨の中、17時30分頃から開始された練習では、ピッチに登場すると選手らはボール回しで汗を流した。重要な一戦の前ではあるが、時折笑顔が見られるなどリラックスした雰囲気。その後、約2分30秒の全体ミーティング、全員でランニングをし、ダッシュなどをこなしたところで練習は非公開となった。
難しいのは明日の先発メンバー予想だ。オマーン戦では大迫勇也などフレッシュな選手たちが結果を出した。また怪我を含む体調不良の選手がいる中で、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督はギリギリまで選手の状態を見て決めるはずだ。
指揮官は前日の公式会見で「経験と自信」の重要性を強調。ある程度はこれまで戦ってきた選手たちを信頼し、明日も送り出すだろう。一方で「色々な決断をしなければならない」とも語る。従来の主力をベースにしつつ、オマーン戦のパフォーマンスも参考にするのではないだろうか。
そうなると、明日の先発は……
GK:西川周作
DF:(右から)酒井宏樹、吉田麻也、森重真人、酒井高徳
MF:(右から)長谷部誠、山口蛍
本田圭佑、清武弘嗣、原口元気
FW:大迫勇也
となるのではないか。
サウジアラビア戦の日本代表予想フォーメーション
これまで重要な試合でプレッシャーに潰されることなく結果を出してきた本田を信頼し右に、最近の試合では攻撃の軸になりつつある原口は左。トップ下はオマーン戦で好調をアピールし、セットプレーのキッカーとしても外せない清武。1点を争う試合になるだけに、香川よりも清武を起用するはずだ。
大迫は攻撃の連携に不安はあるものの、オマーン戦では清武とのコンビネーションは問題なかった。1トップで岡崎を使うようならトップ下は香川だろう。浅野拓磨、齋藤学、久保裕也はジョーカーとして試合展開に応じてハリルホジッチ監督は投入していくだろう。
明日のサウジアラビア戦は大一番となる。誰が出ても不思議ではないが、結果を出した選手が一気に軸になることは十分考えられる。もちろんもし敗れるようなことがあれば、指揮官の進退問題という爆弾にも向き合わなくてはならないが――。
(取材・文:植田路生)
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