残留を争うツエーゲン金沢とFC岐阜【写真:Getty Images】
明治安田生命J2リーグの第41節が12日に各地で開催された。3チームによる自動昇格争いが最終節にまでもつれ込んだ上位と同じく、J2残留に向けた下位の順位争いも熾烈を極めている。
2試合を残した前節終了時点で、J3降格または入れ替え戦出場の可能性が残っていたのは下位7チーム。だが最下位の22位ツエーゲン金沢と21位ギラヴァンツ北九州がともに白星を逃したことで、モンテディオ山形、東京ヴェルディ、ロアッソ熊本はいずれも残留を数字的に確定させた。
金沢はアウェイで横浜FCと対戦し、0-0のスコアレスドロー。ホームで水戸ホーリーホックと対戦した北九州は後半に入って2点をリードされる苦しい展開となり、最下位転落の危機に立たされたが、終了間際の90分と92分に連続ゴールを奪ってドローに持ち込むという奮闘をみせて21位を守った。
前節時点で19位だったFC岐阜は熊本に0-1で敗れ、金沢と北九州に勝ち点差を縮められてしまった。20位だったカマタマーレ讃岐はこの日の最後に行われた試合でV・ファーレン長崎に2-1の逆転勝利を収め、19位に順位を上げて残留を確定させている。
この結果、最終節で残留に向けた残りの枠を争うことになったのは岐阜、北九州、金沢の3チーム。他の2チームに2ポイント差をつけている岐阜は、ホームでの東京V戦に勝てば自力で残留を決めることができる。北九州はアウェイで山形と対戦。その北九州と勝ち点で並び、得失点差で6点の差をつけられている最下位の金沢は、J2優勝とJ1昇格を狙う首位北海道コンサドーレ札幌とのアウェイゲームという厳しい試合に臨む。
J2からは最下位の1チームが来季J3に降格し、21位のチームはJ3の2位と入れ替え戦を行う。入れ替え戦の対戦相手は栃木SCあるいは大分トリニータとなることが濃厚だが、現在J3で3位の鹿児島ユナイテッドFCが2位に浮上してリーグ戦を終えたとすれば、鹿児島はJ2ライセンスを交付されていないため入れ替え戦は開催されずJ2の21位チームは残留となる。
全試合が同時刻開催となる20日のJ2最終節のうち、残留を争う3チームの試合予定は次の通り。
14:00 札幌 vs 金沢(札幌ド)
14:00 山形 vs 北九州(NDスタ)
14:00 岐阜 vs 東京V(長良川)
【了】