先制ゴールを喜ぶミランの選手たち【写真:Getty Images】
【パレルモ 1-2 ミラン セリエA第12節】
セリエA第12節が現地時間6日に行われ、ミランはアウェイでパレルモと対戦した。
ミランの本田圭佑は相変わらずベンチスタート。夏にチェルシーからレンタルで獲得した21歳のパシャリッチが中盤に入り、ボナベントゥーラが左ウィングで起用された。右ウィングはスソが務める。
序盤は完全なミランのペース。守備的なパレルモに対して果敢にアタックを仕掛けていく。15分、サイドからのクロス処理にもたついたGKがファンブルしたところを見逃さず、こぼれ球を拾ったスソが冷静にフィニッシュ。ミランが先制ゴールを奪う。
しかし、1点目を先行しても勢いに乗れないミランは徐々にトーンダウンしていく。守備陣は無失点で耐えたが、攻撃がなかなか噛み合わず追加点を奪えないまま前半を終えた。
後半、同点を目指すパレルモが先に動く。57分、ベテランのディアマンティと18歳のロ・ファソを同時に投入して攻撃の活性化を図る。セリエAデビューとなったロ・ファソは左サイドで度々起点となり、切れ味鋭い突破を見せた。
70分にはディアマンティが輝きを放つ。左足アウトサイドで相手DFの間に絶妙なスルーパスを通すと、抜け出したネストロフスキが冷静にGKの逆をついて待望の今季6ゴール目。残り20分でパレルモが同点に追いついた。
ミランは運動量に乏しくチーム全体としてエンジンがかからない。74分にはスソが鋭いカーブをかけたFKを放つが、これはパレルモのGKポシャベツがかろうじて弾き出す。さらに直後のCKから再びスソが強烈なシュートを見舞うも、これもポシャベツが前半のミスを帳消しにするスーパーセーブに阻まれた。
79分、ミランは最後の交代枠を使ってバッカに代えてラパドゥーラを投入する。この試合で本田に出番が回ってくることはなくなった。
直後の81分、入ったばかりの9番が仕事を果たす。コーナーキックの流れからスソが低い弾道のミドルシュートを放つと、ラパドゥーラがセーブに飛んだGKの鼻先でコースを変える技ありヒール。好セーブ連発のGKボシャベツの壁を破りセリエA初ゴールを挙げた。
今季ここまでチーム全体で9ゴールしか奪えていないパレルモには反撃するだけの力が残されておらず。ミランは終盤の1点をしっかりと守りきってペスカーラ戦に続いて連勝を飾った。苦しみながらも勝ち点を「25」まで伸ばし好調を維持している。
【得点者】
15分 0-1 スソ(ミラン)
70分 1-1 ネストロフスキ(パレルモ)
81分 1-2 ラパドゥーラ(ミラン)
【了】