槙野智章【写真:Getty Images】
日本代表は6日、キリンチャレンジ杯・オマーン戦(11日)、ロシアW杯アジア最終予選・サウジアラビア戦(15日)に向け、茨城県内で合宿をスタートさせた。
明治安田生命J1リーグで浦和レッズは年間勝ち点1位を獲得したが、守備の要として奮闘したのが槙野智章。自身の調子について問われると「すこぶるいいっすよ」と快活に応えた。
10月のオーストラリアとの大一番ではSBとしてまずまずのプレーを見せた。本職はCBだが「サイドとしても役割があると思っている。監督からのメッセージをしっかりと汲み取って、表現しないといけない」と話す。そして「今後ろの選手が僕を含めてカードをもらっている選手が数多くいるので、本当に総力戦になる」と続けた。
最終ラインならどこでもプレーできる、というのは強みだ。しかし、槙野にとっては「長年の悩み」でもある。
「器用貧乏という言葉がありますけど、どのポジションもできるけども一つの強みを出していかないといけないっていうのはずっと僕の中でも悩み続けている部分。ただ、複数のポジションができるとことはプラスになる」
葛藤を抱えながらもメンバーや起用法は「監督が決めること」と理解もしている。そして、「そういう中でしっかりと結果を出すことが代表選手の宿命だと思っている。起用されるポジションでしっかりと結果を出し続けることが大事」と述べた。
チームのために最大限の力を発揮する槙野は、指揮官にとっても貴重な選手となっているはずだ。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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