FC東京の久保建英【写真:Getty Images】
FC東京U-23の平川怜は、30日の明治安田生命J3リーグ第27節SC相模原戦で16歳6ヶ月10日というJ3最年少デビュー記録を打ち立てた。一方で、1学年下の久保建英のJリーグデビューも注目を集めている。
最も濃厚とされるのは11月5日のJ3第28節AC長野パルセイロ戦だ。FC東京U-23の中村忠監督は、相模原戦後の記者会見で久保のデビューについて「登録している選手は誰でも可能性があるので、ユースの方でしっかり力を出した選手を、J3の方でもチャンスがあれば。今日もU-18はJユースカップをやっているので、また監督とも話して決めたいと思う」と語り、報道陣を煙に巻いた。
確かに久保は相模原戦と同じ日にFC東京U-18の一員としてJユースカップに出場しており、長野戦の5日にも同カップの準々決勝ガンバ大阪ユース戦がある。10時キックオフのため、現実的に13時開始予定のJ3とダブルヘッダーも不可能ではないが、どちらか一方に出場するよう決断を迫られるだろう。
中村監督が久保のデビューに含みをもたせた一方、相模原戦でJ3最年少出場記録を塗り替えた16歳の平川は「(自分の記録は)すぐに抜かれてしまうと思う」と語った。これは久保の存在を指していると見て間違いないはずだ。
平川の言葉が正しければ、久保の次節J3デビューは内定しているとも考えられる。世界屈指の強豪バルセロナが見初めた才能がJリーグの舞台でベールを脱ぐ時は刻々と近づいている。
(取材・文:舩木渉)
【了】