長谷部誠【写真:Getty Images】
フランクフルトに所属する日本代表MF長谷部誠は、現地時間28日に行われたブンデスリーガ第9節ボルシアMG戦に先発フル出場した。
本職はセントラルMFの長谷部だが、最近は最終ラインで起用されている。ボルシアMG戦でも3バックの中央に入り、公式戦2試合連続でセンターバックを経験した。
ボルシアMG戦はスコアレスドローに終わったが、チームは3試合連続無失点と守備の安定感が明らかに向上している。それまで毎試合のように失点を重ねていたのが嘘のようだ。
現地メディアも日本代表MFのコンバートに好意的な反応を示している。独紙『ビルト』はボルシアMG戦のパフォーマンスにチーム最高タイとなる「2」という高評価を与えた(ドイツの採点は「6」が最低で「1」が最高)。
フランクフルトの守備陣は軒並み高く評価されており、GKのルーカス・フラデツキーをはじめ、ダビド・アブラアム、長谷部、ヘスス・バジェホの最終ライン全員に「2」が与えられた。
地元紙『フランクフルター・ルンドシャウ』はボルシアMG戦を振り返る記事で長谷部の活躍に触れ、「日本人はハンブルガーSV戦からインゴルシュタットとのカップ戦に続きリベロのようにプレーした。長谷部は非常に良く、チームに落ち着きと平穏をもたらし、後方からチームを支えようとしていた」と安定感抜群のプレーを称えている。
役割そのものは地元紙が書いたように、センターバックよりもリベロに近い。守備時はチームが5バック気味になるため、中央の長谷部は積極的に前へ出て相手の縦パスや起点になる選手を潰しにいく。ニコ・コバチ監督の信頼は厚く、最終ラインでのプレーも板についてきており今後しばらくDF起用が続きそうだ。
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