軽いボール回しでウォーミングアップした日本代表【写真:編集部】
日本代表は5日、埼玉市内で6日のイラク代表戦へ向けた練習を行った。
練習は17時17分頃より開始。選手らはピッチに登場すると軽いボール回しでウォーミングアップ。GK川島永嗣がチームメートに積極的に話しかけ、笑顔も見られた。精神的支柱として川島が入った効果だろう。
だが、和やかな雰囲気もここまで。ハリルホジッチ監督を中心としたミーティングでは選手たちの顔は真剣そのもの。約1分30秒という短い時間ではあったが、指揮官の号令により緊張感のある空気は張り詰めた。
その後日本代表は全員でランニング、ストレッチをしながらの軽いジョギングへ移行したところで15分が経過。非公開となった。
気になるのは明日の先発メンバーだ。香川真司はランニングでも先頭で走るなど試合に出場できる状態にはある。だが、合流が遅れたことで疲労回復が十分でないことも事実。ハリルホジッチ監督も「フィジカルスタッフはしっかりやっているが、トップパフォーマンスにはならない」と、選手たちの状態をかなり気にしている。やはり香川はベンチスタートではないか。
とはいえ、これまでとがらりと変えることはないのではないか。指揮官は「若い選手たちはプレッシャーという罠にかかるかもしれない」とも発言。イラク戦は負けられない重要な一戦だけに、経験がある従来の主力選手中心になるだろう。
攻撃陣は1トップに岡崎慎司、2列目の右は本田圭佑、中央に清武弘嗣、左は好調を維持している原口元気ではないか。浅野拓磨も面白いが、リードした段階で投入するのが効果的だ。
主力選手がクラブでの出場機会が少なく、また長距離移動による疲労も不安要素だ。だが、それは結果への言い訳にはならない。どのような状況であれ、W杯予選での最重要目的は結果に他ならない。勝ち点3を死ぬ気で掴まなくてはならない。
(取材・文:植田路生)
【了】