「プレッシャーはある」(清武)
2018年ロシアW杯アジア最終予選B組は序盤2試合が終わり、オーストラリアとサウジアラビアが勝ち点6、日本とUAEが3、イラクとタイが0となっている。日本が2位以内に浮上するためにも、6日の第3戦の相手・イラク(埼玉)は絶対に負けられない。ここで取りこぼすようなことがあれば致命傷になりかねないだけに、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督も選手たちも危機感は強い。
2日の代表合宿初日から練習に参加した唯一の欧州組・清武弘嗣(セビージャ)も「危機感というか、すごいプレッシャーはありますよ。日本代表は絶対に(W杯に)出ないといけないと周りからも思われてますんで、そういうプレッシャーはつねにあります。初戦に負けてそれがなおさら増したという感じです。
(移動の)飛行機の中でもすごい大事な試合だと、できれば6ポイントほしいと思いながら帰ってきました」と発言。これまでにない重責を感じながらチームに合流し、山口蛍(C大阪)を除く国内組11人とともにランニングや体幹強化、複数種類のボール回しを精力的に行っていた。
今回招集された欧州組15人(武藤嘉紀=マインツと宇佐美貴史=アウグスブルクは負傷辞退)のうち、所属クラブで定位置を確保できているのはわずか3人。清武も苦境に直面している1人だ。
8月20日の今季開幕・エスパニョール戦で先発し、初ゴールを挙げるなど、スタート自体は決して悪くなかった。だが、サミル・ナスリが加わった9月以降、出場機会が激減。17日のエイバル戦にフル出場した後は27日のチャンピオンズリーグのオリンピック・リヨン戦を含めて4試合出番なしで、10月1日のアラベス戦ではベンチ外の屈辱を味わっている。