久保のロシアW杯出場、あるのか
今朝、複数のスポーツ媒体が久保建英(FC東京U-18)のバルセロナ復帰というニュースを報じた。もちろん今すぐというわけではなく、FIFA規約で国際移籍が認められる18歳になってからの話だ。
「10歳の頃には、常時持ち歩いていたスペイン語の辞書がすでにボロボロだった」(川崎フロンターレ関係者)という話もあり、私の周りでは久保のバルサ復帰は既定路線として考えられてきたが、報道にある「(バルサ復帰の)サインを済ませている」というのが事実ならば期待感はいや増すばかりだ。
だが、それらの報道を読む限り、2020年の東京オリンピックに言及こそすれ、その前の「一大事」に触れた記事は見当たらない。
ロシアで開催される2018W杯本大会のことだ。
久保は2001年6月4日生まれの現在15歳。ロシアW杯本大会は2018年6月14日から7月15日の開催予定だから、大会開催直前に17歳の誕生日を迎えていることになる。
現時点での国際Aマッチ日本代表最年少出場記録は市川大祐(ヴァンラーレ八戸)の17歳322日、W杯出場は小野伸二(北海道コンサドーレ札幌)の18歳である。
順調にキャリアを積めば17歳になったばかりの久保がロシア大会のピッチに立っていても不思議はない。現に、この8月に行われた第40回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)では15歳ながら大会通算5得点を挙げ、得点王としてFC東京U-18の優勝に大きく貢献している。
久保は2011年9月にバルサのカンテラに加入するも、FIFA規約によりプレーできなくなり、2015年5月にFC東京U-15に加入。現在はFC東京U-18に飛び級で昇格し、U-16日本代表にも選出されている。昨日はFC東京のトップチーム登録が報じられたばかりである。
その久保は帰国するにあたり、バルサ加入前に在籍した川崎フロンターレではなくFC東京を選択した。その理由は何か。