最後の国内合宿でも異彩を放った久保
2大会ぶりのU-17W杯出場権獲得を目指し、15日にインド・ゴアで開幕するアジア最終予選を兼ねたAFC・U-16選手権に挑むU-16日本代表。森山佳郎監督の指導の下、7日から茨城県内で国内最終調整合宿を行っていた彼らは9日、鹿島アントラーズユース、水戸ホーリーホックユースと最後の練習試合を実施。
久保建英(FC東京U-18)ら主力組が出場した鹿島戦はキャプテン・福岡慎平(京都U-18)のゴールで1-0と辛勝、控え組中心だった水戸戦は山田寛人(C大阪U-18)の2発と鈴木冬一(C大阪U-18)のゴールで3-3、引き分ける形となった。
AFC・U-16選手権の日本はベトナム、キルギス、オーストラリアと同じB組。16日の初戦・ベトナム戦を皮切りに、19日のキルギス戦、22日のオーストラリア戦とグループリーグを戦い、2位以内になれば25日の準々決勝に進出。
A組のインド、イラン、サウジアラビア、UAEのいずれかと対戦し、勝てば2017年にインドで開催されるU-17W杯の切符を手にできる。吉武博文監督が率いて16強入りした2013年U-17W杯(UAE大会)以来の同大会出場を目指し、日本は過酷な戦いに臨むことになっている。
そんな森山ジャパンにとって、9日の練習試合は最終予選前最後の実戦の場。鹿島戦は、GK谷晃生(G大阪ユース)、DF(右から)菅原由勢(名古屋U-18)、瀬古歩夢(C大阪U-18)、監物拓歩(清水ユース)、喜田陽(C大阪U-18)、ボランチ・平川怜(FC東京U-18)、福岡、右MF・久保、左MF上月壮一郎(京都U-18)、FW宮代大聖(川崎U-18)、中村敬斗(三菱養和)という現状のベスト布陣でスタートした。
相手が高校2年生中心の陣容ということもあり、前半は日本代表が圧倒。主に攻めの起点を作ったのが、平川、久保のFC東京コンビ。平川の展開力、久保の得点に直結するパスはしばしば相手を混乱に陥れていた。とりわけ、久保の創造性ある仕掛けは異彩を放ち、見る者を唸らせた。彼は本番でも確実に日本のけん引役になるはずだ。