ネイマール不在の間に起きたバルサの変化
ネイマールJrが、バルサに帰ってくる。リオデジャネイロ・オリンピックでブラジル代表の金メダル獲得に貢献した後、ルイス・エンリケは、ネイマールにさらなる特別休暇を与えた。
今回のブラジルでの代表戦が終わり、9月8日にバルセロナに帰ってくるネイマールが最後にスペインの地を踏んだのは、5月22日、カルデロンで国王杯を制覇した時だから、約3ヶ月半ぶりの欧州上陸となる。
その3ヶ月間で、ロッカールームはだいぶ変わってしまった。何よりも、ネイマールが敬愛し、バルサに来る直接のきっかけとなったダニエウ・アウベスの不在は大きい。
アウベスだけではなく同胞のアドリアーノはベシクタシュへ、ドウグラスはスポルティング・デ・ヒホンに期限付き移籍してしまい、現在ロッカールームに残っているブラジル人選手は、共に五輪代表メンバーとして過ごしていたラフィーニャのみとなってしまった。
欧州でよく言われるのは、ブラジル人選手が自身の力を発揮するためには、同胞のブラジル人に囲まれている環境が必要だ、という不文律だ。これがアルゼンチン人やウルグアイ人など他のラテンアメリカの選手との違いだと言われている。
ただ、これが常に良い影響を与えるかと言うと微妙なところだ。欧州クラブでプレーしている時は普通でも、ブラジル代表の試合に行くとたがが外れてしまうと嘆くクラブ関係者の話を聞いたのは一度や二度ではないし、以前は欧州のクラブと契約する際に、選手がリオのカーニバル時に休暇を貰うことをクラブへ申し入れたという、今では考え難い話もあった。