名古屋グランパスを率いていた小倉隆史監督【写真:Getty Images】
J1の名古屋グランパスは23日、チームを率いる小倉隆史GM兼監督が退任し、休養することを発表した。今季の名古屋は成績低迷が続いており、事実上の解任となる。
今季の残り試合はコーチを務めていたボスコ・ジュロブスキー氏が内部昇格し、後任としてチームを率いることになる。
名古屋OBでもある小倉氏は2015年6月に名古屋のGM補佐に就任。西野朗前監督が2015年末で契約満了により退任すると、監督経験がないままGM兼監督として指揮官に就任した。
しかし、2ndステージ第9節終了時点で年間総合16位の降格圏内に位置しており、クラブ史上初となるJ2降格危機に瀕している。
小倉氏はクラブのオフィシャルサイトで、「名古屋グランパスが『改革元年』と位置付けたシーズンにGM兼監督という重責を担わせていただき、自分自身、愛するクラブをなんとかしたいという思いで、全力で取り組んできました。また、フロント・スタッフ・選手も全員が一生懸命に取り組んでくれましたが、自分の力不足により、このような状況を招いてしまったことは、本当に申し訳なく思っています」と、胸の内を明かしている。
7月末に行われたサポーターズミーティングでは、久米一正社長から小倉氏を続投することを表明していたが、20日の柏レイソル戦に敗れて17試合未勝利のクラブワースト記録を更新したことで、「今シーズンも残り8試合となり、1つも無駄にできない試合が続く中で、J1残留を果たすために最善の方法を再度検討した結果、新しい指揮官のもとで闘っていくべきであると判断いたしました」と、一転して決断に踏み切った。
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