コウチーニョは完璧なFKで逆転への口火を切った【写真:Getty Images】
【アーセナル 3-4 リバプール プレミアリーグ第1節】
プレミアリーグ第1節が現地時間14日に行われ、いきなりアーセナル対リバプールのビッグカードが実現した。
互いに最終ラインの主力に離脱者が続出しているため、守備に不安を抱えて開幕戦に臨んだ。それに加えてアーセナルはEUROに出場していたエジルやジルーなどが間に合わず、新加入のジャカもベンチスタート。1トップにはA・サンチェスが入り、CBはホールディングとチャンバースの若手コンビに託された。
最初のビッグチャンスはアーセナルにやってくる。28分、ウォルコットがペナルティエリア内でA・モレノに倒されてPKを獲得する。しかし、ウォルコット自ら蹴ったPKはGKミニョレにセーブされてしまった。
それでもウォルコットは諦めず、自分の力でミスを取り返す。PK失敗直後の31分、コクランが中盤の高い位置で絶妙な読みを利かせたタックルでボールを奪うと、一気にショートカウンターへ移る。最後はイウォビからのパスを受けたウォルコットが冷静に決めて、アーセナルに先制点をもたらした。
だが、喜びは長く続かなかった。前半アディショナルタイム、リバプールはコウチーニョがGKチェフにも止められない完璧な直接フリーキックを沈めて同点に追いつく。そして後半開始直後の49分、今度はワイナルドゥムのクロスからララーナがゴールを陥れて一気に逆転した。
徐々にプレッシングが機能するようになり、攻撃にも勢いが出てきたリバプールはここぞとばかりに畳み掛ける。56分、右サイドをオーバーラップしてきたクラインの速いクロスにコウチーニョが走り込んで3点目。63分には単独突破からペナルティエリアに侵入したマネが左足を振り抜いてチェフの守るゴールネットを揺らした。
だが、アーセナルも諦めない。4失点目の1分後、オックスレイド=チェンバレンが左サイドからドリブルで仕掛けて3人を抜き去り追撃の2点目を突き刺す。さらに75分、途中出場カソルラのフリーキックにチャンバースが頭で合わせて1点差に迫る。
シーズン開幕から全7得点が生まれる大乱戦になったが、最後はリバプールが逃げ切った。逆転を演出した主役のコウチーニョは足を攣って後半途中で交代してしまったが、まばゆいばかりの輝きを放った。敗れたアーセナルは次節、アウェイで昨季王者のレスターと対戦する。
【得点者】
31分 1-0 ウォルコット(アーセナル)
45+1分 1-1 コウチーニョ(リバプール)
49分 1-2 ララーナ(リバプール)
56分 1-3 コウチーニョ(リバプール)
63分 1-4 マネ(リバプール)
64分 2-4 オックスレイド=チェンバレン(アーセナル)
75分 3-4 チャンバース(アーセナル)
【了】