ミキッチがJ1通算200試合出場を達成【写真:Getty Images】
サンフレッチェ広島のMFミキッチは、13日に行われた明治安田生命J1リーグ2ndステージ第8節の湘南ベルマーレ戦でJ1通算200試合出場を達成した。
2009年に来日した同選手は途中負傷に苦しめられた時期などもあったが、広島での8シーズン目にしての偉大な記録達成となった。
これには広島の森保一監督も「彼は日頃から本当にプロフェッショナルとして、オン・ザ・ピッチで100%を発揮する、オフ・ザ・ピッチでは試合に向けて自分がいいプレーをできるように時間を使う、本当に素晴らしい選手。クロアチア時代からディナモ・ザグレブなどヨーロッパでも超一流のクラブを渡り歩いてきている選手ですけど、驕りたかぶることなく、謙虚に、常に自分がいい状態でプレーできるように、そしてチームのためにプレーするということをやってくれている」と惜しみない賛辞と祝福を送った。
ミキッチ本人も「広島に来た当初はまさかこんな何シーズンにもわたって試合ができるとは思っていませんでしたし、年々ステップ・バイ・ステップで頑張ってきた結果」と喜びを語った。
日本では広島で3度のリーグ制覇に大きく貢献し、36歳になった今も主力として右サイドを疾走している。年齢を重ねながらも毎年コンスタントに出場を重ね、以前に比べて負傷が減るなど日頃からの努力が実を結び充実した日々を送っている。
その秘訣は家族の存在だ。ミキッチは「家族が自分とともに広島という町を気に入ってくれた。そういう意味で、いつも近くにいてくれるだけで助かります」と、何よりも大切にする妻や子供たちからのサポートに感謝を述べる。
また、クラブやファンも同様に「家族」と考えている。「(広島には)自分の家族と比べても遜色ないくらい大きな家族ができています。うちには基礎が築かれているので、家族の中に新しい選手が入ってくる、そういう感じです」とミキッチは語る。
リーグ戦は残り9試合。ミキッチはチャンピオンシップ出場をチームとしての目標に掲げ、自らは「来季の契約を勝ち取って、もう1シーズンプレーして広島で引退したい」と来季限りでの現役引退を示唆した。
(取材:チェーザレ・ポレンギ)
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